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観葉植物の根腐れ、原因と対処法は?根腐れしないための対策も紹介

たくさん水やりをして肥料もあげているのに、観葉植物の元気がなくなってきた、枯れてしまったというときは、根腐れが原因かもしれません。根腐れとは、その名の通り根が腐ってしまうことです。早めに対処すれば、植物が元気を取り戻す可能性もあります。この記事では根腐れしたときの対処法や、根腐れしないための対策を紹介しています。

根腐れとは

根腐れとは、土の中で根が腐ってしまい、植物に栄養を与えることができなくなっている状態のことです。植物は根・茎・葉の3つの要素で成り立っており、それぞれに大事な役割があります。中でも根は、土の中から養分と水分を吸収して、植物に送る役割をしています。

根腐れすると、植物自体に元気がない、幹が柔らかくプニプニしてしまう、葉が黄色や茶色になってしまうなど、植物自体が異変を起こしてしまいます。きちんと毎日のようにお世話をしているにもかかわらずこのような症状が現れた場合、根腐れしていると判断していいでしょう。

根腐れの原因

植物が根腐れするにはいくつか原因があります。ここでは、代表的な原因を3つご紹介しますので、ご自身のお世話内容と照らし合わせて考えてみましょう。

水やりのしすぎ

水やりをしすぎると、根腐れの原因になります。根が機能するためには、空気・水・養分が必要になるのですが、水を与えすぎると土の中の酸素が不足し、根が酸欠状態になって根腐れを起こしてしまうのです。

水はけの悪い土を使っている

水はけの悪い土を使っていても根腐れの原因になります。水はけが悪いと土の中の水分がなかなか抜けず、土が乾きません。結果、土の中で根が酸欠になってしまい、根腐れします。

肥料の与えすぎ

頻繁に肥料を与えている場合も根腐れします。土の中の肥料成分が多くなったとき、根が肥料の濃度を均一にしようと働きかけます。浸透圧の影響で濃度が薄い方から濃い方へ移動するので、根の中の水分が土へと流れ出てしまい、根がしおれてしまうのです。これを肥料焼けといいます。土の中の水分を吸収できなくなった根は、腐ってしまいます。

根腐れしたときの対処法

植物の元気がなく、根腐れしているのかもと思ったときは、早めに植え替えをしましょう。根がすべて腐ってからでは手遅れになりますが、早めに対処すれば植物が復活する可能性もあります。

対処法

植木鉢から植物を取り出して、優しく土を落とします。根が出てきたら、腐っている場所を清潔なハサミで切り取りましょう。根腐れがひどく、腐ったところを全部切り取ったら根が小さくなってしまった、という場合は、根の大きさに合わせて植物も小さく切る必要があります。

土の中に根が張り巡らされることで植物を支えることができているので、植え替え直後でまだ根が張っていない状態では、大きな植物を支えきれません。根の大きさに合わせて植物のサイズも調整しましょう。

新しい植木鉢を用意することも必要です。このとき植木鉢の底に水が流れ出る穴が開いているものを選びましょう。また、土を入れる前に鉢底ネットや鉢底石という水はけを良くするための資材を入れると、根腐れ対策になります。植木鉢に水はけの良い土を入れて、植物を植え替えたら完了です。

その後の管理

植物を植え替えたら、水やりや肥料はしばらく控えましょう。また、新しい芽が出るまで明るい日陰で管理してください。

根腐れしないための対策

最後に、根腐れしないための対策を紹介します。しっかりと予防することで、根腐れの心配をせずお世話を楽しめます。

水やり・肥料を控える

水やりをしすぎると根腐れの原因になるので、水やりの頻度を抑えましょう。水やりをするときは、土が乾いているか確認してから行います。土の表面が黒っぽく濃い色なら濡れている、茶色っぽく薄い色なら乾いています。分かりにくいようなら、実際に土を触って判断してみるのもいいでしょう。肥料も、与えすぎることなく適切な量を与えることが重要です。

水はけの良い土を使う

土は水はけの良いものを選びましょう。どれを選んで良いのか分からないときは、観葉植物用の土が販売されているので、そちらを使いましょう。また、水はけの良い植木鉢を選ぶことや、鉢底ネットや鉢底石を使うことで、さらに水はけが良くなるので根腐れ防止になります。

根腐れ防止剤を使う

根腐れ防止剤を使用するという手もあります。珪酸塩白土やゼオライトが主原料の薬剤で、土の状態を改善して根腐れを防止する効果があります。土に混ぜ込むだけなので、簡単に使うことが可能です。

まとめ

観葉植物が根腐れしたときの原因と対処法、さらに根腐れしないための対策を紹介しました。水やりのしすぎと肥料の与えすぎに注意し、土が常に湿っている状態を避ければ、根腐れは起こりにくくなります。根腐れしているかもと思ったら、早めに植え替えをすると、植物が元気を取り戻す可能性が高くなるでしょう。

30年以上にわたり観葉植物のレンタルを行っている「深山グリーン」では、観葉植物をレンタルされたあとはプロによる訪問メンテナンスをしております。そのためお客様自身で水やりや肥料などの手入れをする必要がありません。観葉植物のレンタルをご検討のお客様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。