観葉植物にカビ?葉についたカビや土についたカビの対策とは?
観葉植物はインテリアとして部屋を飾るだけではなく、視覚からくるリラックス効果、植物が持つ空気清浄機能などさまざまなメリットを持っています。しかし、そんな観葉植物も適切に育てないと、葉や土などにカビが生えて、やがて枯れてしまうこともあります。そこで今回は、観葉植物につくカビの種類とその原因を知り、カビが生えてしまった時の対策と、カビがつかないようにする予防策についてご紹介します。
観葉植物につくのはどんなカビ?
観葉植物につくカビには、葉っぱなど植物にカビが生える場合と、土にカビが生える場合の2種類があります。それぞれ、カビの種類が異なっています。順にみていきましょう。
観葉植物につくカビ
観葉植物の葉や茎につくカビには、白カビと黒カビがあります。白カビには、うどん粉(小麦粉)が降りかかったような「うどんこ病」、根元からカビが生え始める白絹病の2種類があります。うどんこ病は、湿度が高い季節の変わり目に発生しやすい病気で、光合成の邪魔をするので早めの除去や策剤散布が必要です。白絹病は、梅雨から夏にかけて発生する病気で、湿度が高く日当たりが悪いことが原因です。カビの除去と土替えが有効となります。
黒カビには、葉や茎に煤のような黒いカビがびっしりとつく「スス病」と、葉や茎などが褐色状に腐り始める「灰色カビ病」があります。スス病は、春から夏の温度湿度の高い時期に発生する病気です。外注の分泌物などを栄養として増えるので、殺菌殺虫剤でカビと害虫を同時に対策します。灰色カビ病は、温度が低くて湿度が高い場所で発生します。湿度管理が大切になります。
鉢植えの土につくカビ
観葉植物の鉢植えの土につくカビは、白い綿上のものがついている場合と、目には見えないけれどカビのにおいがぷんぷんする場合がありますが、どちらも土にカビが繁殖しています。土には肥料が含まれており、温度と水分があればカビは生えます。適切に管理されていないと、簡単にカビが生えてしまうのです。
観葉植物につくカビの原因は?
基本的にカビは「温度」「湿度(水分)」「栄養」の条件が揃えばどんな場所でも発生してしまいます。観葉植物ではもともと、水分や栄養(肥料)があるのでカビが生えやすいのです。では、具体的にどのようなことでカビが生えてしまうのか、次に説明していきます。
水やり
観葉植物の土にカビが生える原因に、水のやりすぎがあります。土の表面がずっと湿っているとカビが生えやすいので気を付けましょう。鉢底の皿に水がたまりっぱなしになっているのは水のやりすぎです。
換気・陽当り
観葉植物は、直射日光を嫌いますが日が当たらず通気性が悪い場所では湿気がたまりやすくカビが生えやすいのです。風の通りにくい部屋の角などはカビが生えやすい状況になっています。
肥料のやりすぎ
とくに有機肥料は観葉植物の吸収する以上の栄養を与えることになって、カビが生えやすくなってしまいます。
観葉植物のカビ対策とは?
観葉植物のカビとその原因についてみてきました。この章では、生えてしまったカビの除去、カビによる病気の直し方について見ていきます。茎や葉など植物についたカビ、土についたカビ、どちらの場合も屋外で行ってください。カビの胞子は目に見える大きさではないので、目に見えていないところにもカビはついていると考えてください。室内でカビの除去を行うと、見えないカビが室内に飛散してしまうことになります。室内や室内の他の植物にカビがつかないためにもカビ取りは屋外で行います。
観葉植物の茎や葉に生えたカビ対策
まず、観葉植物の葉や茎に付いたカビをふき取ります。湿らせたペーパータオルやティッシュペーパーをつかい、観葉植物の葉や茎すべてをふき取ります。ペーパー側についたカビを別の場所に付けなおさないために、ペーパーのふき取る場所をこまめに変えていきます。ペーパーはケチらずこまめに変えていくとよいでしょう。
ふき取っても変色している場所は完全に病気になっている場所です。剪定ばさみやナイフなどで除去しましょう。
観葉植物の土に生えたカビ対策
観葉植物の土にカビが生えてしまった場合、土の入れ替えを行います。土は新しく購入しなくても、アルコールで殺菌することで再利用が可能です。広げた新聞紙、ビニールシートなどにカビが生えた土を取り出し広げます。見えてない部分にもカビがいるので、深めに取り出しましょう。十分に土を広げたらスプレーで消毒用アルコールを噴霧します。土全体に十分にかけましょう。日光で乾燥させたら鉢に戻します。
観葉植物にカビを付けないために(予防策)
観葉植物のカビ対策を見てきましたが、次はカビを寄せ付けないための予防策について見ていきましょう。まだカビの生えていない観葉植物にも有効な方法なので是非参考にしてください。
殺菌剤・殺虫剤の散布
観葉植物の葉や茎に付いたカビは、前章のほうほうできれいに取り除けたと思いますが、防カビの為に殺菌剤や害虫防止のための殺虫剤を散布しましょう。
陽当りに注意して通気性に気を付ける
観葉植物は、直射日光を避けレースのカーテン越し、障子越しなどの日光の当たる場所に置きます。風通しが悪い場合には扇風機などをつかうのも良いでしょう。
水はけを改善する
土にカビが生えた場合には、土を変えることで発生を抑えることもできます。有機質の土は栄養を多く含みますが、それだけカビが発生しやすいです。無機質の消毒済みの土、特に水はけのよい土に変えることでカビの生えやすさが随分と変わります。
水やりのタイミングは、土の表面が乾いていて表面の土を指でよけても乾いているくらいになってから水をやります。鉢底のさらにたまった水は必ず捨てます。
落ちた葉を土の上に放置しない
枯れた葉は、土の上に放置せず、こまめに捨てましょう。落ちた葉の裏などの土にカビは生えやすいのです。表面を乾いた状態にするためにも枯葉を残さないようにしましょう。
まとめ
観葉植物のカビについて見てきました。観葉植物を育てることは、それほど難しいことではありません。カビを生やしてしまいがちな人は、観葉植物に対して、水のやりすぎや肥料のあげすぎなど、過保護にしすぎているのかもしれません。水やりをしなさ過ぎても枯らしてしまいますが、土表面の乾き具合に注意して適度な水やりを心がけてください。
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